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位階(いかい)

律令制における官人の序列を示す等級。養老令では,親王は一品(いっぽん)~四品,諸王・諸臣は一位~八位および初位(そい)(諸王は五位以上)からなり,一位~三位は正(しょう)・従(じゅ)の各2階,四位~八位は正・従をさらに上・下にわけ各4階,初位は大・少を上・下にわけ4階,合計30階からなる。また五位以下には内位と外位(げい)の別がある。官人は原則として,その帯びる位階に相当する官職に補任され(官位相当制),所定年数の勤務成績により位階が昇進する。位階に応じて種々の特権があり,三位以上を貴,五位以上を通貴(つうき)といい,六位以下との差は大きかった。また以上の文位(ぶんい)のほかに勲位の制もある。位階制は形骸化しながら明治維新まで存続し,明治期以後も内容を変更して現在に至っている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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