飯田事件(いいだじけん)
1884年(明治17)愛知県田原(たはら)の公道協会,長野県飯田の愛国正理社社員,急進派自由党党員らによる政府転覆挙兵未遂事件。租税軽減・徴兵令廃止・貧民救恤(きゅうじゅつ)などをスローガンに,名古屋鎮台を攻略し,監獄を破壊して囚徒を兵士とし,伊那から甲府地方の貧民を糾合して挙兵する計画であった。しかし事前に発覚して,12月村松愛蔵ら首謀者が逮捕され,内乱陰謀罪で処断された。挙兵のための檄文は植木枝盛(えもり)の起草。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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