桓武天皇(かんむてんのう)
生没 737~806.3.17 在位781.4.3~806.3.17 日本根子皇統弥照(やまとねこみすまるいよよてらす)天皇と称する。光仁天皇の皇子。母は和乙継(やまとのおとつぐ)の女高野新笠(たかののにいがさ)。山部王と称し,光仁即位ののち親王号を与えられた。772年(宝亀3)異母弟の皇太子他戸(おさべ)親王が母の皇后井上内親王とともに廃されると,翌年立太子し,781年(天応元)天皇の譲位をうけて即位した。同母弟の早良(さわら)親王を皇太子としたが,785年(延暦4)藤原種継暗殺事件にかかわってこれを廃し,子の安殿(あて)親王(平城天皇)を皇太子とした。784年には長岡京,794年には平安京への遷都を行って政治の局面の転換をはかり,強大な皇権を確立した。地方政治の刷新を行い,また蝦夷(えみし)の征討を行って東北地方の支配を固めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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