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官板バタビヤ新聞(かんぱんバタビヤしんぶん)

江戸幕府が海外情報を公開するため,1862年(文久2)蕃書調所の翻訳で刊行した邦字紙。木活字版。万屋兵四郎方から発売。もとになったのは週2回バタビアで発行されたオランダ領東印度総督府の機関紙「ヤバッシェ・クーラント(Javasche Courant)」。61年8~11月分を23巻本として刊行。半紙二つ折で冊子形態,欧米の政治情勢などを掲載。「官板海外新聞」は「官板バタビヤ新聞」を継続したもので,62年1月分を洋書調所(蕃書調所が改称)が翻訳。「官板海外新聞別集」3冊は,1冊がオランダの新聞から遣欧使節の動向を訳載した「日本使節巡行紀事」,上下巻2冊がニューヨークの新聞から南北戦争の状況を訳載したもの。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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