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関東ローム層(かんとうロームそう)

関東地方とその周辺域の更新世中期~後期に形成された段丘や丘陵をおおう風成堆積物の総称。通常,スコリアや軽石とよばれる火山の噴火がもたらした粗い粒子からなる層と,黒色または褐色をおびた細粒の堆積物とからなる。後者は遠方火山の噴火堆積物や周辺域の裸地からの砂ぼこりなどが,長期にわたり徐々に堆積したものである。黒色の場合には黒ボク,褐色の場合には褐色風化火山灰土またはロームなどとよばれ,その境界は1万年前前後であることが多い。両者は過去の地表面の重なったものであることから,考古遺物が出土することもある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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