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関東取締出役(かんとうとりしまりしゅつやく)

八州廻(はっしゅうまわり)とも。江戸幕府の職名。江戸中期以降の関東農村の動揺による治安悪化への対応として,農村支配を強化するため1805年(文化2)創設。関東代官の手付・手代から8人が選任され,勘定奉行の支配のもとに関東の幕領・私領の違いをこえて警察活動や農間余業調査などを行った。27年(文政10)取締りの効果をあげるために,関東一円で40~50カ村を単位に取締組合(御改革組合)を結成。60年(万延元)には横浜警備のために保土ケ谷宿に出役が常駐,江戸四宿にも定詰がおかれ,64年(元治元)には総員20人に及んだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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