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関東庁(かんとうちょう)

関東州租借地を管轄した日本の統治機関。1919年(大正8)従来の関東都督府にかわり勅命により設置。長官は親任の文官を原則とし,満鉄業務の監督,満鉄付属地における警察権も掌握した。当初諸般の政務については内閣総理大臣,渉外事項については外務大臣の監督をうけたが,29年(昭和4)の拓務省設置にともない拓務大臣が統理した。32年日本が満州国を承認すると,駐満大使が関東長官を兼任し,34年在満州国大使館の一部局として関東局が設置されると,関東庁は廃止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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