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関東大震災(かんとうだいしんさい)

1923年(大正12)9月1日午前11時58分,関東地方南部を襲った相模湾北西部を震源地とするマグニチュード7.9の大地震。死者9万9331人,行方不明者4万3476人,負傷者10万3733人,全被災者は約340万人。小田原・根府川方面の地震は激烈で,東京・横浜では地震による火災が加わり大きな被害を出した。戒厳令が2日東京市に,翌3日には東京府・神奈川県に施行された。1日夕刻から「朝鮮人投毒・放火」などの流言が広まり,自警団・軍隊・警察などによって数千人の朝鮮人が虐殺され,また亀戸事件・甘粕事件・王希天(おうきてん)事件などがおこった。震災後の帝都復興事業は,後藤新平内相らを中心に計画的に進められた。丸の内のオフィス街と山の手の郊外住宅地域などが急速に発達し,東京・横浜などの都市計画作成の契機となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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