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関東州(かんとうしゅう)

遼東半島における日本の租借地。1905年(明治38)の日露講和条約(ポーツマス条約)によりロシアの遼東半島南部の租借権を継承,満州に関する日清条約で清国にこれを承認させ,15年(大正4)対華二十一カ条の要求で租借期限を99年間に延長した。当初は関東総督府をおいたが,1906年旅順に関東都督府を設け,都督は陸軍大将か中将とされた。19年には関東庁と関東軍が分離,関東長官が行政を担当した。その後関東軍の支配力が強化され,34年(昭和9)には関東局が設置されて関東軍司令官である駐満大使が長官を兼ね,その管下に関東州庁がおかれた。第2次大戦の敗戦により一時ソ連に占領されたが,のちに中華人民共和国に返還された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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