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関東軍(かんとうぐん)

1919年(大正8)4月12日,関東都督府陸軍部隊をひきついで,関東州の防備と南満州鉄道の沿線保護に任ずるため創立された日本軍部隊。司令部は旅順におかれ,のち奉天(瀋陽)・新京(長春)と移り,「満州国」建国後は満州全土の軍事力の中核となった。満州事変までは基本的に,満鉄警護のための独立守備隊(6大隊)と,内地から交替で派遣される1個師団からなっていた。急速に力をつけてきたソ連極東軍と中国のナショナリズムに対して,軍事力で対抗しようとした参謀たちに率いられ,20年代後半から強硬な大陸政策の推進基地となった。41年(昭和16)の関東軍特種演習発動時(兵力約70万,飛行機約600機)から1年ほどは戦力もピークにあった。その後戦力は次々に南方に転用され,45年8月9日のソ連軍参戦にあたって敗走し,8月15日に解体した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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