官田(かんでん)
宮内省管轄の天皇に供するための食料田。大和・摂津両国に各30町,河内・山城両国に各20町あり,2町ごとに牛1頭がおかれ,中中以上の戸に飼育させた(戸の雑徭(ぞうよう)は免除)。耕作には雑徭をあて,宮内省管轄諸司の伴部(ともべ)・使部(しぶ)から選ばれた田司(たのつかさ)が管理した。768年(神護景雲2)に宮内省直轄の省営田と国司管轄の国営田にわけられたが,以後の変遷は不明。なお大宝令では令前の遺制から屯田(みた)とよばれた。また元慶(がんぎょう)官田を略称して官田とよぶ場合もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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