観心寺の本尊で,密教彫刻の代表作。座像。883年(元慶7)の「観心寺勘録縁起資財帳」にある「綵色如意輪菩薩像」にあたる。寺地が定められた頃の造像とされる。木彫に乾漆を併用する技法は,9世紀の高位者の発願仏にみられるもの。長く秘仏であったためか,彩色がよく残る。像高108.8cm。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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