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干支(かんし)

「えと」とも。十干と十二支のこと,またそれを組み合わせた六十干支の略。六十干支は,十干の最初の甲(きのえ)と十二支の最初の子(ね)とからなる甲子に始まり,乙丑,丙寅と進んで癸亥に至る。奇数番は奇数番,偶数番は偶数番としかくみあわされない。六十干支は年・月・日に配され,無限に循環する東アジア独特の紀年法として用いられてきた。日本では6~7世紀に年号に先だって用いられ,のちには併用された。干支は五行説と結合して吉凶が付会され,辛酉(しんゆう)革命・甲子(かっし)革令とか丙午(ひのえうま)年生れといった迷信や,暦日の禁忌・吉事注などのもととなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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