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寛喜の飢饉(かんぎのききん)

鎌倉中期,1231年(寛喜3)におきた大飢饉。前年は2~3年来の異常気象が頂点に達した年で,真夏に美濃・信濃・武蔵諸国で雪が降り,冬に蝉が鳴いた。秋には大風・大雨もあり,その結果大凶作となり,31年未曾有の大飢饉がおきた。幕府は人身売買を黙認せざるをえなかった。この年朝廷の発布した寛喜新制および翌年幕府の制定した「御成敗式目」は,飢饉による社会混乱を鎮めるための徳政として出された側面をもつ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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