漢(かん)

中国の王朝。前漢と後漢にわかれる。�@前漢(前206~後8) 秦末の混乱のなかから,漢王の劉邦(りゅうほう)(高祖)が垓下(がいか)の戦に項羽(こうう)を破り中国を統一。都は長安。長安が後漢の都洛陽の西にあることから西漢(せいかん)ともいう。はじめ封建制と郡県制を併用する郡国制を採用したが,しだいに諸侯の勢力をそぎ,武帝の頃には儒教をもとに中央集権制が強化された。しかし匈奴(きょうど)や朝鮮へのたびかさなる外征は財政の窮迫を招き,宦官(かんがん)の勢力も強まって,ついに外戚の王莽(おうもう)に帝位を奪われた。�A⇒後漢(ごかん) (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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