江戸時代,市井のニュースを庶民に伝えた,木版または土版木(つちはんぎ)(瓦をつくる粘土を焼いて作成)によるとされる1~2枚の絵入りの印刷物。街頭で読み売りされ,古くは読売と通称された。大坂夏の陣(1615)を報道した「大坂安部之合戦之図」が最古のもので,以後,心中事件・火災・地震・敵討・珍談奇聞などの一枚摺が売り出された。明治期になって活版印刷の新聞が刊行されると姿を消した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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