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刈敷(かりしき)

「かしき・かっちき」とも。春先に山野・畦畔などに繁茂する青草や木の若芽を採取し,そのまま田畑にすきこんで肥料としたもの。草を肥料とする施肥法は古代から苗草として広く普及し,近世農業でも農民の自給肥料として重要な地位を占めていた。そのため水田の周囲には広大な採草地を必要とし,共同利用地である山野の入会地からも採取した。草肥にはマメ科作物の茎葉,池や沼の藻,レンゲ草などもある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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