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樺太庁(からふとちょう)

明治後期~昭和前期に南樺太を統轄した日本の植民地行政機関。日露戦争末期の1905年(明治38)7月,日本軍がサハリン(樺太)を占領して軍政を実施。同年9月,日露講和条約でサハリンの北緯50度以南の地が日本に割譲され,07年4月,樺太庁官制の施行により大泊に樺太庁を設置し民政に移管。翌年8月,豊原(現,ユジノサハリンスク)に移転。樺太庁長官は内務大臣(のち内閣総理大臣)の指揮・監督のもとに法律・命令の執行,行政事務の統轄にあたった。初代長官は楠瀬幸彦(くすのせさちひこ)樺太守備隊司令官(陸軍少将)が兼任。2代以下はおおむね文官が任じられた。1945年(昭和20)8月,ソ連軍の樺太占領により消滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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