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唐絵(からえ)

平安時代からある語で,やまと絵と対をなす様式の絵画。中国あるいは高麗・朝鮮など外国で描かれ日本へ舶載された絵画,また,日本で描かれた中国風の絵画のこと。内容は時代とともに異なる。平安時代には,中国の典籍にもとづいた唐風の人物などを描いた障子絵や屏風絵をいったが,鎌倉後期頃から主として宋や元の水墨画に学んだ絵画をさすようになる。やまと絵との区別は,題材・主題によるものから技法・様式によるものへと変化した。室町中期には唐絵の様式を統一して狩野派がおこった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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