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賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)

下鴨神社・下社とも。京都市左京区下鴨泉川町に鎮座。式内社。二十二社上社。賀茂別雷神社(上社)とともに山城国一宮。旧官幣大社。祭神は玉依姫(たまよりひめ)命・賀茂建角身(たけつのみ)命。上社とあわせて賀茂社と総称されることが多い。祭神の玉依姫命は賀茂氏の祖で,建角身命は父にあたり,当初は賀茂氏の氏神として信仰された。平安遷都に際しては京の東の鎮守とされ,807年(大同2)正一位を授かった。奈良時代から神戸(かんべ)が与えられ,1017年(寛仁元)には神社周辺の蓼倉(たでくら)・上粟田・栗野(くるすの)・出雲の4郷が朝廷から施入され,11世紀末には荘園・御厨(みくりや)が整備された。9世紀以降,未婚の皇女が斎院として奉仕。例祭は5月15日(以前は4月中酉の日)の葵祭。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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