土器や陶器製の容器。壺や瓶子(へいし)などとともに古くから使われていたが,酒などの液体容器を甕とよぶようになったのは中世以降のこと。液体のほか,穀物の貯蔵や漬物用などに幅広く用いられる。死体埋葬にも使われ,弥生時代に北九州地方で用いられた大型の甕棺が著名だが,民俗例では伊豆諸島の一部などで死体を甕にいれた例がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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