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竈(かまど)

「くど・へっつい」とも。竈処(かまど)の意。家の火所(ひどころ)すなわちクドの一つで日常的に食物の煮炊きに用い,一般には土間の奥に築いた。クドはもとカマドのうしろの煙出し穴をさした。火所のもう一つである炉もクド・カマドといったので,土で築いた土竈の出現以前は,炉とカマドは一致していたと考えられる。生活の拠点となるところから,家・所帯を数えるのにも用い,分家させることを「カマドを分ける」ともいう。家を象徴するところから,カマドに祭られる竈神は家の神の性格をもつ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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