鎌倉に幕府があった時代。1185年(文治元)の守護・地頭設置前後から1333年(元弘3)の幕府滅亡までの期間。武士が歴史の主役としての地位を固めたが,京都の朝廷や寺社の勢力はいぜん強く,多元的な権力によって複雑に入り組んだ支配が行われた。承久(じょうきゅう)の乱や皇統の分裂などによって幕府の政治的な力は大きく伸びたが,社会や経済構造の変化には幕府は必ずしも有効な手をうてなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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