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鎌倉街道(かまくらかいどう)

鎌倉道・鎌倉往還とも。鎌倉へ通じる中世の古道の総称。鎌倉幕府成立により鎌倉が政治の中心地となり,各地から御家人が鎌倉へむかう道ができた。鎌倉街道の道名は各地にあるが,とくに関東北部にまで至る上道(かみのみち)・中道(なかのみち)・下道(しものみち)が主要。上道は別称武蔵道,3道のうち最も西に位置し信濃国へ通じる。源頼朝が下野国に狩猟におもむくときに利用したといわれ,その後新田義貞が南下の際通行,分倍河原(ぶばいがわら)の戦がおきた。下道は最も東を通り下総国へむかう。中道は上道・下道の間に位置し,頼朝が奥州平泉攻めのときに通行したという。江戸時代も鎌倉へ通じる道の総称としてよばれ現在に至る。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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