近世,長崎におけるポルトガル・オランダ貿易の指揮官。語源はポルトガル語。16世紀後半から17世紀初期のポルトガル貿易では,カピタン・モールとして貿易のほか軍事・外交の代表者であったことから,日本ではカピタンと称し甲比丹の字などをあてた。17世紀に平戸でイギリス・オランダ両東インド会社との貿易が始まると,これらの商館長に対しても用いられたが,鎖国時代には出島のオランダ商館長をさした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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