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狩野永徳(かのうえいとく)

生没 1543.1.13~90.9.14 桃山時代の狩野派の画家。松栄(しょうえい)の長男。祖父元信にも直接学ぶ。父とともに制作にあたった大徳寺聚光院方丈障壁画(国宝)は,父松栄の温雅な作風から力動感にあふれた作風への転換をすでに示しており,桃山障壁画の代表作として知られる。豪壮な大画様式は織田信長・豊臣秀吉ら覇者に好まれ,安土城・大坂城・聚楽第(じゅらくてい)などの障壁画制作を次々に任じられたが,48歳で急死。障壁画の大半は建物とともに焼失し,確実な遺品は少ないが,代表作として豪快な筆勢でモチーフを極端に大きく描く「唐獅子図屏風」があり,永徳様式を受け継ぐ作品は多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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