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金子堅太郎(かねこけんたろう)

生没 1853.2.4~1942.5.16 明治~昭和前期の官僚政治家。筑前国生れ。福岡藩士の子。藩校修猷館・ハーバード大学に学び,伊藤博文の知遇を得る。元老院権少書記官を皮切りに首相秘書官・枢密院書記官などを歴任し,伊藤の憲法制定作業を助けた。1890年(明治23)貴族院書記官長となり,農商務次官をへて第3次伊藤内閣の農商務相,第4次伊藤内閣の司法相を務めた。この間,98年の伊藤の新党計画や政友会創立に関与。日露戦争に際してはアメリカに特派され,ハーバード大学で同窓のセオドア・ローズベルト大統領らに接触してアメリカ世論の親日誘導にあたった。1906年枢密顧問官,昭和前期まで長老として活動した。伯爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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