鐘淵紡績(かねがふちぼうせき)
第2次大戦前の日本で最大規模の紡績会社。前身は1886年(明治19)設立の東京綿商社。88年鐘淵紡績に改称。経営不振打開のために三井の傍系会社となり,武藤山治を経営者に迎えて優良企業に転換,積極的に合併を進めた。日露戦争後には織布業,絹糸紡績業を兼営し,第1次大戦後は総合繊維企業化,第2次大戦中は重化学工業にも進出した。1971年(昭和46)に社名を鐘紡に,さらに2001年(平成13)カネボウと変更したが,07年に会社解散決議を行い,事業は数社に分割・継承された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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