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金子(かなこ)

金名子・金児とも。近世鉱山で鉱石の採掘にあたる者。生野銀山では内切(うちきり)という。数人の掘子・手子(てこ)を抱え,山師から一定の掘場を下請けして採掘し,鉱石の配分をうける。近世中期佐渡金山では6割,生野では2分の1から3分の1が金子の取り分とされた。本来は零細な鉱山稼行人だったが,近世初期の金銀山の繁栄期に,開坑する資金や技術がなく,山師と掘子の間で採掘にあたるようになったと思われる。のち山師から自立していく傾向がみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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