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香取神宮(かとりじんぐう)

千葉県香取市香取に鎮座。式内社・下総国一宮。旧官幣大社。祭神は経津主(ふつぬし)命で,武甕槌(たけみかづち)命とともに天孫降臨に先立ち葦原中国を平定した神である。なお六国史などに祭神を伊波比主神とする記事もある。当地は軍事的要衝にあり,鹿島神宮とともに大和朝廷の東国支配に重要な役割をはたしたと思われる。また中臣氏の氏神ともなり,藤原氏は香取・鹿島の神を勧請し春日神社とした。882年(元慶6)には正一位勲一等とみえる。香取郡は当社の神郡であった。中世以降も軍神・武神として源頼朝や徳川家など武家からあがめられた。例祭は4月14日。所蔵の海獣葡萄鏡は国宝で,日本三名鏡の一つ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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