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桂女(かつらめ)

京都市西京区桂に住んだ鵜飼で鮎売りの女商人。鎌倉時代,天皇に桂川の鮎の貢納をした桂供御人(くごにん)として,畿内諸国を遍歴して鮎売りの交易に携わった。室町時代以降は,勝栗や酒樽を持参して畿内周辺の権門を訪問し,酒宴の席に侍る巫女的な遊女として知られるようになった。この時期の桂女は女系相続をし,白布を頭に巻きあげた独特の桂包(かつらづつみ)で知られ,その風俗は妊婦の岩田帯や,出産・婚礼の際の綿帽子の起源としても説明される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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