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桂太郎(かつらたろう)

生没 1847.11.28~1913.10.10 明治・大正期の藩閥政治家・陸軍軍人。萩藩士の家に生まれる。戊辰(ぼしん)戦争に従軍,維新後陸軍に入りドイツに学ぶ。兵制改革に貢献し陸軍次官・台湾総督などをへて,第3次伊藤・第1次大隈・第2次山県の3内閣の陸相。1901年(明治34)首相となり日英同盟・日露戦争などを処理した。山県系の後継者格となり当初対立していた政友会と妥協,政権の交互担当,第三者の政権からの排除を基軸とする桂園(けいえん)体制を築いた。06年西園寺公望(きんもち)に政権を譲ったが,08年再び政権を担当,戊申(ぼしん)詔書発布・韓国併合・大逆事件などを処理し,11年に退いた。12年(大正元)内大臣。まもなく上原勇作陸相の帷幄(いあく)上奏による第2次西園寺内閣崩壊をうけて組閣。第1次護憲運動に直面し,新党結成で危機突破を図るが程なく退陣。陸軍大将・公爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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