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甲刹(かっさつ)

諸山(しょざん)とも。五山制度における禅院の寺格の一つ。五山・十刹につぐ。史料では1321年(元亨元)北条高時が鎌倉の金剛崇寿寺を甲刹としたのが最初。のちしだいに増加し,中世末には二百数十カ寺に及んだ。甲刹間には序列は設けられず,数も定められなかった。認定は通常,将軍の御教書(みぎょうしょ)によった。官寺の住持の資格を得た者はまず甲刹に住み,十刹・五山へと進むのがふつうの昇進コースであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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