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月光菩薩(がっこうぼさつ)

薬師如来の脇侍(きょうじ)で如来の右にあり,左の日光菩薩に対する。単独で信仰の対象となることは少ないが,薬師信仰の展開にともない,薬師三尊の脇侍としてしばしば造立された。密教の両界曼荼羅(りょうかいまんだら)には,主尊の薬師如来はないが脇侍の月光菩薩はとりこまれ,胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅では文殊院の一尊として,また金剛界曼荼羅では賢劫(けんごう)十六尊の一つとして位置づけられる。薬師寺金堂や東大寺三月堂の月光菩薩がよく知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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