片山哲内閣(かたやまてつないかく)
片山哲を首班とする日本国憲法下初の内閣(1947.5.24~48.3.10)。社会・民主・国民協同の3党連立内閣。社会党左派は入閣しなかった。経済安定のために,経済安定本部を中心にインフレ対策と石炭増産などにあたった。しかし,連立政権の不安定と官僚勢力の相克から成果があがらなかった。1947年(昭和22)11月に平野力三農相が罷免されてから安定を欠き,翌年2月の公務員生活補給金0.8カ月分の補正予算案を衆議院予算委員会に否決され総辞職。初の経済白書を発刊し,行政機構の民主化の一環として国家公務員法の制定,内務省の解体などを行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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