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春日山城(かすがやまじょう)

新潟県上越市にあった山城。戦国大名上杉謙信の本拠として知られる。起源は南北朝期ともいうが不詳。1513年(永正10)の越後国守護上杉定実と守護代長尾為景の抗争時にはじめてみえる。当初,越後府中の要害として守護代長尾氏の管轄下にあったが,守護代権限の上昇にともない政治的機能が備えられた。上杉謙信・同景勝・堀秀治の時代を通じて拡張・整備され,98年(慶長3)監物堀の外郭線も普請された。1607年(慶長12)堀忠俊が直江津の福島城に移り廃城。実城(みじょう)を中心とした堀切や土塁が普請される要害と,根小屋などの空間からなり,近隣には支砦もある。城跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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