霊簿(りょうぼ)・鬼籍簿(きせきぼ)とも。死者の戒名や死亡年月日などを記した帳簿。死者の供養をするため作られたもので,「金剛峰寺恒例彼岸廻向道俗結縁過去帳」など鎌倉時代からみられた。古くは死去の年月順に記した逐年式だったが,江戸時代には年月に関係なく日ごとに法名を並べた日牌式のものが多く作られた。17世紀前半の檀家制度の確立にともない,寺では檀家の過去帳が作られた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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