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囲米(かこいまい)

置米・詰米・囲籾(かこいもみ)とも。江戸時代,幕府・諸藩や町村が備荒貯蓄・米価調整・軍事用の目的で貯蓄した米,またその制度。米は腐敗の恐れがあるため籾で蓄えられた。幕府や諸藩では当初,軍事目的が強かったが,平時になると救荒目的が強まった。町村の囲米は寛政の改革以降,制度化される。1790年(寛政2)三都で囲米が義務づけられ,諸藩に対しても領内在町の有力者に米を拠出させ,囲米を行うことが命じられた。この施策をうけ,江戸では七分積金による町会所運営が行われた。1843年(天保14)幕府の囲米は約55万石,諸藩の囲米は約88万石に達した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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