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水主(かこ)

水手とも。船の乗組員。最も乗組員が多かった廻船では,船長である船頭(せんどう)のほかに,事務長である知工(ちく)・賄(まかない),航海長である表仕(おもてし)・楫取(かじとり),水夫長である親父(おやじ)など,船方三役とよばれる幹部船員と,一般船員である若衆や平水主,さらに見習い船員である炊(かしき)などの区別があった。北前船(きたまえぶね)の場合,一つの船に乗り組む水主は,出身地を同じくする者や血縁関係にある者で固められたという。水主雇用にあたっては,水主請状とよばれる契約書が取り交わされ,雇用契約を結んだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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