1. 用語
  2. 日本史 -か-
  3. 懸造(かけづくり)

懸造(かけづくり)

急斜面または崖に張りだして家を建てる技法,またはそれによって建てられた家。床を支える束柱(つかばしら)は長大な部材となり,見あげたときの意匠効果もある。懸造の仏堂では平安末期の鳥取県の三仏寺投入堂(なげいれどう)が古い例で,清水寺本堂など観音信仰にかかわるものが多い。「法然上人絵伝」にも懸造の住居が描かれ,山地の神社・民家にもこの形式をとるものがある。懸造の前面に舞台を設けている仏堂もあるところから舞台造ともいう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう