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欠落(かけおち)

中世,とくに戦国期の民衆が軍役・租税・戦禍などからのがれるため,村外や領外に行方をくらますこと。大規模な抵抗の形態である逃散(ちょうさん)とはちがい,個別的・分散的なものをいう。近世には,失踪(しっそう)の場合,家出・逐電(ちくでん)・出奔(しゅっぽん)・立退(たちのき)・風与出(ふとで)などを問わず,欠落として扱われた。所轄の役所が欠落人の親類や役人らに命じ,30日を限って捜索させ,その日限は合計180日まで延期された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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