1. 用語
  2. 日本史 -か-
  3. 学問のすゝめ(がくもんのすすめ)

学問のすゝめ(がくもんのすすめ)

明治初期の啓蒙的学問論。福沢諭吉著。1872年(明治5)2月に初編,76年に第17編を刊行。80年7月に合本として刊行。初編は1871年の郷里旧豊前国中津の市学校開校時に生徒に示したもの。2編以降は随時執筆され,それぞれが独立し,第2編「人は同等なること」,第3編「国は同等なること」「一身独立して一国独立する事」,第4編「学者の職分を論ず」などを内容とする。初編は有名な「天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず」で始まり,人は学問のなかでも実学を心得ることで身も独立し,それが家の独立,天下国家の独立に通じると説いた。この主張はほぼ全編を貫き,学制や自由民権運動に広く影響を与えた。「福沢諭吉全集」「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう