学徒出陣(がくとしゅつじん)
太平洋戦争中の在学徴集延期措置停止にともなう学生・生徒の入営・出陣。政府は軍幹部要員不足の補充のため,1941年(昭和16)10月16日,緊急勅令の形式で兵役法を一部改正し,在学徴集猶予を制限した。戦局の悪化がこの方針に拍車をかけ,43年10月2日に勅令として在学徴集延期臨時特例を公布。理・工・医・教員養成以外の大学・高等専門学校在学生の徴集延期が廃止され,満20歳に達した学生は臨時徴兵検査のうえで同年12月1日に入営・入団することになった。同年10月21日の明治神宮外苑競技場での7万人の壮行会の模様は文部省映画「学徒出陣」に収録されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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