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開目鈔(かいもくしょう)

日蓮の最重要著作の一つ。1272年(文永9)2月,流罪地の佐渡で成立。日蓮宗学においては,法開顕の書「観心本尊鈔」に対し,人開顕の書と位置づけられる。「法華経」の至上性と,迫害に耐えてその経を広める自身の正当性を明らかにしようとする。身延山久遠(くおん)寺に真筆本が残っていたが,明治期に火災で焼失した。「昭和定本日蓮聖人遺文」「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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