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外務省(がいむしょう)

近代において外交事務を担当する政府の中央官庁。1869年(明治2)二省六官の制の成立により外国官を廃止し太政官の一省として設置。長官は外務卿(初代は沢宣嘉(のぶよし))で,「外国交際ヲ総判シ貿易ヲ監督スル」ものとされた。85年内閣制度の樹立により内閣の一省となる。初代外務大臣は井上馨(かおる)。86年外務省官制公布。内部に大臣官房および総務・通商・取調・記録・会計・翻訳の各局を設けた。91年政務局設置。その間,特命全権公使(のち大使)以下の外交官・領事官を法制化。太平洋戦争下は大東亜省の設置で権限を一部移譲。1945年(昭和20)以後はGHQとの折衝がおもな職務となったが,52年サンフランシスコ講和条約発効とともに外交機能を回復した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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