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改造(かいぞう)

1919年(大正8)4月山本実彦(さねひこ)の改造社から創刊された総合雑誌。山川均(ひとし)・大杉栄・河上肇(はじめ)・櫛田(くしだ)民蔵らによるマルクス主義,B.ラッセル,A.アインシュタインらの外国の新知識の紹介など,第1次大戦後の新思潮を敏感にとりいれた誌面で読者を獲得した。文芸では志賀直哉「暗夜行路」,芥川竜之介「河童」,武者小路実篤「或る男」,細井和喜蔵「女工哀史」など,また小林秀雄・宮本顕治らの評論を掲載し,中央公論とならぶ総合雑誌となる。しかし42年(昭和17)8・9月号に掲載された細川嘉六の論文に端を発した横浜事件で軍部の圧力が加わり,44年6月休刊。第2次大戦後GHQの要請で再刊されるが,55年2月社内の争議で廃刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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