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廻船(かいせん)

鎌倉時代以降,各地で商品を売りまわる荷船。商船(あきないぶね)・荷船も同義。近世以降は,経営形態を問わず商品を輸送する海船一般を称した。菱垣(ひがき)廻船・樽(たる)廻船が江戸―大坂間の廻漕に活躍する一方,江戸幕府や藩などの雇船を中心に海運機構が整備された。これらは運賃積だが,江戸中・後期には,雇船体制から独立し成長した中小の廻船業者による買積船の活動が活発化した。化政期に全盛を迎えるが,その代表が北前船(きたまえぶね)である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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