海援隊(かいえんたい)
幕末期に坂本竜馬を中心に活動した有志集団。1865年(慶応元)に廃止された神戸海軍操練所に学んだ者たちが,竜馬を中心に長崎の豪商小曾根家の援助をえて,同年5月に亀山社中を結成,海運に従事しながら航海術を磨いた。高知藩は67年4月竜馬の脱藩をゆるし,社中を海援隊として長崎出張官の管轄ということで間接的に藩に属させ,竜馬を隊長に任じた。隊士は土佐中心ではあるが,他国の出身者もまじっていた。国事に奔走した竜馬の死後は組織も崩壊し,68年(明治元)閏4月に藩が解散命令を出した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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