「源氏物語」の注釈書。9巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。1796年(寛政8)成立,99年刊。宣長の門人に対する講義を基盤にしており,総論・年立(としだて)論・本文考勘・本文注釈からなる。「源氏物語」の本質は「もののあはれ」であるとの直観的把握と,厳密な語句・文脈分析が特色で,源氏注釈史上,画期的な書。「本居宣長全集」「日本古典文学大系」(抄出)所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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