家礼(けらい)・(かれい),家頼とも。貴族や武士を主人として仕える従者の一類型。平安時代の貴族社会で,有職故実や礼式作法の教示のために主人に奉仕した家礼の制が,武士社会にもうけつがれたもの。武士社会では家人(けにん)は主家への隷属度が強く主人と運命をともにすべきものとされたのに対し,家礼・家来は比較的隷属度のゆるやかな双務契約的存在であったと考えられている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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